今回はFX初心者にありがちなミスを、筆者のリアルな実体験を元に説明します。
筆者の体験とはいっても、かなり一般的に当てはまるものだと考えて差し付けないです。
端から見るとアホに見えるでしょうが、かなり大事なことを書きます。
目次
1.FXとの出会い
筆者のFXとの出会いの実体験を書きます。
ここで書くことは、FXをこれから始めようとする方達にとっても当てはまる可能性が高いです。
いや、これを読んでいる皆さんが情報強者であれば同じにはならないのでしょうが、あなたはどうですか?
これからFXを始めたい、もしくはFXを始めたところだという方は是非チェックしてください。
1−1.為替取引を知る
筆者は当時会社で外貨を扱っていました。
といってもトレーダーではありません。
あくまで海外への支払いのために外貨を銀行より仕入れ、それで支払いに充てていたというわけです。
そこで初めて通貨ペアの値動きのチャートをまともに見ることになりました。
筆者はこう思いました。
「なんかジグザグ動いてるし、下がったら買って上がったら売れば簡単に利益出せね??」
筆者は為替取引に手を出すことに決めた。
あなたが見ているチャートはあくまで結果です。
未来にどう動くかは誰にもわかりません。
それまでジグザグと値段が動いていても、ある時一方向に急激に動くタイミングが必ずきます!
マイナスを抱えた時、あなたはどのタイミングで損切りしますか?もしくは戻ってくるまで待ちますか?
その基準は自分の中に明確に持っていますか?
FXはプラスもマイナスもあり得る取引だということを忘れてはいけません。
1−2.FXはこわいイメージがあるから外貨預金で始めた
為替取引に手を出すのを決めたものの、筆者にはFXにこわいイメージがありました。
それは調べて理解した上でのイメージではなく、ただ世間で言われているFXは資金が一瞬で飛ぶ可能性があるからこわい漠然と思っていました。
為替取引はしたいけどFXはこわい、というわけで私は外貨預金で取引を行うことに決めました。
今思うとやはりアホなのですが、当時は漠然としたFXのイメージからFXを避けたのです。
外貨預金の口座を開設しそこに円を入れて売買を始めました。
そして筆者は思いました。
「思ったより手数料高いな…」
筆者は外貨預金ではなく、FX口座を作ることに決めました。
FXと外貨預金の大きな違いは、手数料とレバレッジの有無です。
手数料はFXのほうが圧倒的に安く、レバレッジはFXしかかけられません。
※レバレッジをかけるとは、実際に持っている資金以上の取引を行うことです。
このレバレッジとは諸刃の剣なので、レバレッジをすごく大きくかけて取引したなら負けるときは大きく負けるのです。
これは当たり前です。
ギャンブル感覚で高いレバレッジをかけて結果負けるから、資金を一気に吹っ飛ばすのです。
もしレバレッジをかけるのがこわいなら、レバレッジ1倍でやればいいのです。
レバレッジ1倍でFXをやるなら、それは手数料をすごく安くした外貨預金と同じです。
また逆に、適切に使うならレバレッジは強力な武器にもなるわけです。
利益も大きくなるわけですから。
2.FXを勉強する
最初はなんとなくで取引をしていたものの、世の中にFX関連の書籍がたくさんあることを知り勉強を始めます。
FXを勉強して上達すれば億万長者になれるかもしれません。
希望を胸に学習します。
2−1.FXを本で学ぶ
本格的にFXを学び始めました。
FXで値動きの方向性の分析をする際にはテクニカル分析というものと、ファンダメンタルズ分析というものがあります。
テクニカル分析とは、過去の値動きのパターンを把握し今後の値動きを予想するものです。
ファンダメンタル分析とは、各国の景気動向・金融政策・財政政策等の変化が市場全体にどのような影響を及ぼすのかを分析するものです。
例えばある国の金利が上昇したら、その金利を目当てにその国の通貨が買われやすいというようなことです。
筆者はどちらも勉強し、それらの知識をもって実際に売買を行ってみました。
そして思いました。
「学んだ通りにやっても勝てないじゃん!」
まさかと思いますが、FXの本に書いてあることの多くはそれをそのまま実行しても勝てません!
本サイトでもそれ以外でも、筆者はFXでよく言われる手法の検証をしまくっているのでこれは自信を持って言えます。
情報をそのまま鵜呑みにしても勝てません!
これについては、以下の記事もご参照ください。
2−2.FXの情報商材に手を出す
当時の筆者は必勝法を探し続けていました。
いわゆる聖杯というものです。
何か勝てる手法はないかと毎日ゾンビのようにネットを徘徊し、ある情報商材にたどり着きました。
そこはFXを含む色々なジャンルの商材が売られていているサイトでした。
恋愛カウンセリングとかプログラミングの代行とか色々でした。
その情報商材のページを見ると、販売実績も高評価もものすごく多かったのです。
筆者はすごく気になるようになり、ついに購入しました。
価格は5万円でした。
買うまで効果がわからないものに5万円払うって結構大変ですよね。
出品者に質問しながらやっとの思いで買いました。
最初は、なるほど!これで勝てるのか!と息巻いてFX取引をしていきました。
そして思ったのです。
「結局勝てねーじゃねーか!!」
誤解なきよう最初に書いておきますが、情報商材だから悪いというわけではないです。
検証したら明らかに勝てないのがわかるような、詐欺的なFXの情報商材が多すぎるのです。
筆者が購入したものもその内の一つでした。
ではなぜ高評価が多かったのでしょうか。
人間は高価なものは価値のあるものだと思い込み、かつ見たいものしか見ようとしないのです。
つまり高価なんだから良いもののはずだと思いながら、説明のエントリーポイントを見ていくと勝っている個所ばかりが目に入る。
そして購入後の評価ってすぐ書きますよね。
その興奮した状態で勝ってるところばかりを見て、評価を書きます。
「これは素晴らしい手法です!買って後悔ありません!」
冷静に考えましょう。
特に今回の例のように検証結果が載せていなかったり、もしくは検証期間が過去数年など短い場合は注意しましょう。
3.FXで過去のチャートを使って検証を行う
上記のような痛い目にあいながら、筆者はいよいよ情報をちゃんと検証し過去から学ぼうと考えます。
しかしそれでもまだ落とし穴はありました。
3−1.初めて月間トータルで勝てた!しかし…
筆者は当時MT4というものを知りませんでした。
なのでFX業者のアプリよりとれる範囲で過去のチャートデータをエクセルで入手し、エクセルでひたすら色んなエントリーのやり方を検証しました。
そして検証上毎月勝てる手法を見つけました。
このやり方で初めて月間の収支はプラスで終えられ、その後数ヶ月は勝ち続けたのです。
ついに聖杯を見つけたと思いました。
そしてある時
それまでの利益を全て吹き飛ばしました。
筆者の検証は期間が短すぎました。
過去半年程度のチャートデータで検証し、検証上毎月勝ってるんだからこれからもそうであろうと考えてしまったのです。
しかし実際のところ、10年程度の検証は必要です。
ある5年間で右肩上がりに資金が増えても、その後の5年間では同じ手法を使っているのに資金が減る一方になることは普通に起こり得ます。
3−2.MT4で検証し優位性のある手法を見つけられるようになった
MT4というアプリを使うと、長期間での検証ができるようになります。
MT4なるアプリに過去のチャートデータをインストールし、検証したい手法のプログラムを作成して実行すると自動で結果を返してくれます。
本サイトにたくさん載せている検証結果はまさにこのMT4で検証した結果です。
以下の図の例のように、チャートの下に資金の推移が表示されます。
もちろん勝率や取引回数など他の情報も見ることができます。
このように検証することで、ようやく勝ち得る手法というものがわかるようになってきました。
これについては以下の記事でも書いているので良ければご参照ください。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
FXは一見簡単に見えますが、よく考えないと筆者のように痛い目にあいます。
決して楽して稼げる副業ではないのです。
自分できちんと学んでこそ勝てるようになるものであり、一度そうなったなら他の副業よりパフォーマンスは圧倒的に高くなります。
そうなるために楽をしようとしてはいけません。
思考停止は身を滅ぼします。
あなたは筆者のようにアホなことをしないことを願います。