「移動平均線の情報が多すぎるけど、どれを信じればよいの?」
「移動平均線はどの設定値がよいの?」
「移動平均線の手法ってどれが有効なの?」
この記事はこんな疑問を抱えた読者のために書いてあります。
FXにおいて最もポピュラーなテクニカル指標といっても過言ではない移動平均線。
ネットや本に情報が大量にでていますが、うかつにそれらの情報を真に受けると大やけどします。
そこで10年にわたりFXに取り組み、あらゆる手法の検証を行ってきた筆者が移動平均線の優位性のある手法を大公開します!
プログラムを用いて過去の膨大なローソク足データを検証し、利益や勝率を集計した情報です。
この記事を読めばあなたも移動平均線の有効な手法や設定などがわかるようになります。
是非最後までお読みください!
この記事の最後には、勝てる手法をまとめたページのリンクも貼ってあります。併せて是非ご参照ください。
目次
1.移動平均線とは
移動平均線はFXで最も有名なテクニカル指標の一つと言えるでしょう。
任意の期間を設定し、その期間内のローソク足の価格で算出される”線”です。
計算期間は好きに決められます。
相場の方向性がパッと見で判断でき、そのシンプルさゆえに非常に扱いやすいです。
それゆえ移動平均線についての情報は非常に多いです。多すぎです。
この記事を読んで膨大な情報に惑わされないようになりましょう。
1−1.移動平均線の種類
移動平均線は以下の3つの種類があります。
3つの移動平均線の比較図(3本とも期間の設定は75)も載せますので、併せてご覧ください。
- 単純移動平均線
一般的に移動平均線というと、この単純移動平均線を指します。
直近の指定期間内の価格を平均した金額を線でつなげたものです。
指定の期間内の価格を平等に扱いシンプルに平均を算出したものです。
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- 加重移動平均線
単純移動平均線は期間内の価格を単純に平均値を出したものなのに対し、加重移動平均線は現在に近いローソク足ほど重視して計算します。
直近から過去の価格に向かうにつれ一定量ずつ重みを減少させていきます。
つまり相場が勢いづいた時には、単純移動平均線より早く反応し角度が急になっていきます。
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- 指数移動平均線
指数移動平均線は加重移動平均線よりもさらに直近の価格に重きをおいて計算されたものです。
直近から過去の価格に向かうにつれ一定量ずつではなく、指数関数的に重みを減少させていきます。
相場が勢いづいた時には、加重移動平均線よりもさらに早く反応して角度が急になっていきます。
どの移動平均線にもメリットとデメリットがあります。
直近の価格に敏感に反応するほどトレンド発生時にすぐ気づき波に乗れるというメリットがあります。
逆に言うと、上昇するかと思いきやすぐ下落してしまうような相場においてはだましにあいやすいデメリットもあるわけです。
一長一短です。
そして単純移動平均線以外の2つは聞きなれず、計算式も難しいのですが今回ご紹介する手法は単純移動平均線を使った手法のみです!
安心してお読みください!
1−2.移動平均線の見方
移動平均線には複数の見方があります。
どれが絶対的に正しいというものではなく、ケースバイケースです。
代表的なものを以下に記載します。
- 移動平均線の向き
移動平均線の向きがトレンドを表します。上向きなら上昇トレンドで下向きなら下降トレンドを表します。
移動平均線はローソク足単体で見るのに比べ、価格のブレをならしてくれるため方向性を判断しやすくなります。
- 移動平均線の角度
移動平均線の向きでトレンドを判断できるのはもちろんのこと、その角度によってトレンドの強さを判断することができます。
角度が急であるほどトレンドは強く、その波に乗れれば大きく利益を得るチャンスです。
- 移動平均線からの乖離
ローソク足が移動平均線から離れることを”移動平均線から乖離する”と表現します。
ローソク足は移動平均線から乖離すると、移動平均線の位置まで戻っていくという性質があります。
この場合トレンドに乗るのではなく、移動平均線の位置まで戻ることを期待して逆張りをすることになります。
- 移動平均線2本の位置関係
短期線(設定期間の短い移動平均線)が長期線(設定期間の長い移動平均線)を貫いた時、それは相場転換のシグナルと判断します。
短期線の方向に向けてトレンド発生することを期待し順張りをすることができます。
上向きに貫いた状態を「ゴールデンクロス」、下に貫いた状態を「デッドクロス」と呼びます。
- 移動平均線3本の向き
設定期間の異なる移動平均線3本が順番に並んだ状態を「パーフェクトオーダー」と呼びます。
だましではなくハッキリとトレンドが発生すると、必ずどこかのタイミングでパーフェクトオーダーを形成します。
移動平均線1本でトレンドを判断するより明確にトレンドをつかむことができます。
2.移動平均線の有効な設定値
移動平均線は他のテクニカル指標と異なり、通常みんながこれを使うという一つの設定値というものがありません。
よってネットや本で調べるとたくさんの情報が出てきてしまいます。
結論、絶対的に有効な設定はないわけですが、ここでは移動平均線の設定値の考え方を記載します。
2−1.一般的な移動平均線の設定値
色んな説がある移動平均線の設定ですが、そんな中でもある程度は一般論があります。
それらを示すと以下のようになります。
これらがよく使われる理由としては、理屈で説明のつくものもあれば単にキリがいいからというものもあります。
例えば設定が5であれば、一週間のうちFX市場が開かれているのは月曜日~金曜日なのだからその日数である5を使うのが合理的だという考え方があります。
20であれば一ヶ月の市場が開かれている日数ですよね。
確かに理にかなっているのだとは思いますが、そういう理屈は必ずしも正しくありません。
理屈はいくらこねてもそれが本当に優位性があるかがわかりません。
FXの一般論はそれを字面通りに実行しても負けることがとても多いです。
しかし、過去を検証し有効であった設定が正解に近いのは間違いないです。
過去を検証したら必ず勝てるなんてことは言いませんが、勝ちに近づけることは間違いないです。
2−2.どの設定値が有効かは手法によってまちまち
使うFX手法によって、どの設定値が有効なのかは様々です。
ある手法においては有効な設定が他の手法では通用しないということはよく起きます。
それだから実際に過去を検証して、その設定が本当に優位性があったのかを確かめることが重要なのです。
もっというと、同じ手法でもそれを使う時間足や通貨ペアが異なれば有効な設定は変化します。
何度もいいますが、ネットや本で書かれていたことを真に受けて実行するとやけどします。
必ずそれを実行していたらどうなっていたかの検証をし、優位性を確認できてから実行すべきなのです。
この過去の検証については詳しくは以下の記事をご参照ください。
3.おすすめの移動平均線の手法や設定3選
ついに移動平均線を使ったおすすめの手法を3つお伝えします。
これは筆者が読者の皆様に代わって、プログラムを用いて過去の膨大なローソク足データを検証した結果優位性を見出せたものです。
是非ご参照ください。
3−1.移動平均線の乖離でエントリー!
まずお伝えするのは、上述した移動平均線の乖離を活用した売買手法です。
ローソク足が移動平均線から離れたら必ずどこかで移動平均線の位置まで戻っていきます。
ではどこまで離れたらエントリーすべきなのか?はたまたどの時間足だと一番優位性があるのか?
そんな貴重な情報を大公開しています!
以下のリンクよりご参照ください。
3−2.移動平均線のクロスでエントリー!
FXを勉強し始めると、ゴールデンクロスとデッドクロスという情報にはすぐにたどり着きます。
設定値の異なる2本の移動平均線がクロスしたらエントリーする非常にわかりやすいシグナルです。
しかし、漠然とクロスしたらエントリーするということをやってしまってはいませんか?
そのやり方は本当に優位性があるのでしょうか?
ただ移動平均線がクロスしたからエントリーするようでは勝つことはできません!
ほとんどの人が負けるでしょう。
本当に優位性のある移動平均線のクロスとはどうやってつかむのか!?
以下のリンクよりご参照ください。
3−3.移動平均線のパーフェクトオーダーでエントリー!
まるで何かの必殺技のような響き「パーフェクトオーダー」。
設定値の異なる移動平均線3本が順番に並んだら、トレンドが強くでていると判断しエントリー!
そのかっこいい響きに違わずパフォーマンスを発揮してくれる魅力的な手法です。
しかしどんな設定値、時間足でも同じく優位性があるわけではありませんので注意が必要です!
最も有効なパーフェクトオーダーとはいかなるものか!?
是非身につけましょう!
4.まとめ
今回のまとめは以下のようになります。
- 移動平均線はシンプルで扱いやすい!
- 移動平均線の有効な設定値は過去の検証から見出すべし!
- 移動平均線のおすすめな見方は3つ(移動平均線の乖離・移動平均線2本のクロス・移動平均線3本の並び)
移動平均線はシンプルゆえに初心者にも扱いやすく非常に便利なテクニカル指標です。
しかしその人気ゆえに膨大な情報があり、どれが正しいのか取捨選択に苦労します。
間違えた情報をつかんでしまったらどんどん資金を減らすことになりかねません。
注意しましょう!