金融緩和が為替に与える影響とは?日銀の政策をFXで考える!
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金融緩和という言葉がありますが、あなたは理解していますか?

金融緩和は為替に大きな影響を与える要因であり、FXをするなら必ず知っておいたほうが良いものです。

このページでは金融緩和が何たるかの説明と、それが為替・FXに与える影響を検証します。

お知らせ

この記事の最後には、FXで勝てる手法をまとめたページのリンクも貼ってあります。併せて是非ご参照ください。

 

1.金融緩和って何だ?

ここでは金融緩和についてなるべく簡潔に説明します。

この金融緩和はFXに大きく影響を与えるものです。

これはFXに限らず一般教養としても知っておきましょう。

 

1-1.金融緩和の目的

言葉の意味の前に、金融緩和の目的を説明します。

金融緩和の目的とは、世の中のお金の流れを良くし景気を良くすることです。

よって不況に陥った時に、この金融緩和なるものが日本銀行によって実行されます。

 

1-2.金融緩和の手段

金融緩和は、世の中のお金の流れを良くし景気向上を目指す目的なのは上記の通りです。

それではそのための手段はというと、以下の通りです。

●政策金利の引き下げ

●量的緩和

これらについて説明します。

 

1-2-1.政策金利の引き下げとは?

政策金利の話の前に、銀行の話をします。

通常我々が利用する三菱やみずほのような銀行は民間の銀行でありその後ろには中央銀行、つまりは日本銀行があります。

民間銀行はこの日本銀行よりお金を借りて、その借りたお金でもって企業や個人に融資をしているわけです。

そしてこの時日本銀行からお金を借りる場合、利息を払わなければなりません。

この日本銀行が民間銀行に貸し付けるときの利息を政策金利といいます。

日本銀行はこの政策金利を操作することによって経済を管理しようとするのです。

つまりは日本銀行が民間銀行にお金を貸し付けるときの政策金利を下げれば、金利が低いので民間銀行は日本銀行よりお金を借りやすくなる。

民間銀行が低い金利でお金を借りられれば、民間銀行は企業に対しても低い金利でお金を貸すことができる。

金利が低ければ企業はお金を借りやすく、そのお金で設備投資などでお金を使う。

企業が投資すれば雇用も生まれるし世の中にお金が出回る、というわけですね。

 

1-2-2.量的緩和とは?

量的緩和とは、日本銀行が民間銀行の保有している国債を買い上げ民間銀行の預金残高を増やすことをいいます。

企業や私たちが民間銀行に口座を持っているように、民間銀行は日本銀行に口座を持っています。

日本銀行は民間銀行の保有する国債を買い上げることによって、民間銀行の口座残高を増やします。

民間銀行は国債を買い上げられてお金は増えても、それだけではただお金を寝かせておくだけになってしまいます。

そこで民間銀行も積極的に企業にお金を貸すようになり、そうなるとやはり企業もお金を使って世の中にお金が出回るというわけです。

最初にあった金融緩和とは上記の政策金利の引き下げでしたが、金利を下げるにもどこまでも下げるわけにはいきません。

金利が0になったらそれ以上できることがなくなってしまいます。

そこでお金の「金利」の操作から「量」の操作へ方向転換しました。

それだから量的緩和といいます。

 

2.金融緩和が行われると為替はどう動くか

上記の話を踏まえてようやく、この金融緩和が為替・FXにどう影響を与えるかの話です。

上記の話をまとめると、金融緩和で起きることは以下の通りです。

●金利が下がる

●市場にお金がたくさん出回る

これが起きると為替はどうなるか。

金利が下がるなら、投資家からしたらその通貨の魅力が減ります。

持っていてもこれまでのように金利がもらえないからです。

市場に特定の通貨がたくさん出回れば、市場原理でその通貨の価値は下がります。

つまり金利の魅力も価値も目減りするのですから、その通貨は売られてしまいます。

これを円で考えるなら、円安になるのです。

つまりドル/円のチャートでいうならレートが上昇するというわけです。

ここまで金融緩和についてと為替・FXとの関連性について説明しましたが、次にチャートで金融緩和後の値動きについて実際に見てみましょう。

如実に影響が表れているのでしょうか。

 

3.金融緩和後のチャートを見てみる

これまでの金融緩和のタイミングをドル/円のチャート上に目安ですが印をつけてみました。

さあ、これを見てどう感じたでしょうか。

必ずしも素直に円安に向かっているというわけではないですよね。

日本銀行が金融緩和をするとの情報が入ったら、円を買えば必ずしも安泰とは言えないようです。

ただ筆者の経験から一つだけ伝えます。

日本銀行からの金融緩和の発表の直後は激しく値動きがする可能性が高いです。

もう激し過ぎて約定値はスリップしまくるでしょうし、逆方向にポジションを持っていたら致命傷を負うかもしれません。

日本銀行が金融緩和の発表をしそうなタイミングはポジションを持たないほうが無難です。

これはニュースや新聞で情報を得れば予兆はつかめます。

「日本銀行が〇日に政策を発表予定」のように情報が出るからです。

 

4.まとめ

・金融緩和は世の中のお金の流れを良くし景気を良くすることが目的。

・金融緩和によって円安になると言われるが過信は禁物。

・金融緩和のニュースがありそうな時はポジションは持たないほうが安全。

 

FXで一般的に言われるファンダメンタルズの内容は知っておいて損はないとはいえ、過信は禁物です。

理屈とは異なる値動きをすることもあるのです。

 

※以下のページでは、このサイトで検証した手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。

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