FXの世界には億トレーダーと呼ばれるような専業トレーダー達がいます。
そんな専業の億トレーダーたちに憧れる人も多いでしょう。
しかしFXを専業で行うことは筆者は反対です。
理由は以下の目次の通りですが、順番に解説します。
目次
1.FX専業トレーダーを勧めない理由
本サイトはFXのサイトですが、FXの専業トレーダーになることは勧めていません。
あくまで副業(もしくは複業)としてのFXを勧めています。
その理由を記載します。
1−1.専業トレーダーになるとはわざわざ自分を追い込む行為!
よく言われるように”FXはメンタルが全て!”とまでは筆者は思いませんが、かなり重要なのは間違いないです。
それはこれまでの筆者の経験から確実に言えます。
多くの人にとってはFXで勝つためには、期待値の高い手法をそのままブレることなく実行し続けることが重要です!
期待値の高い優位性のある手法は、その手法のルールを守ってこそ優位性のある手法なのです。
そしてその手法をブレずに続けるには、メンタルが安定していなければなりません!
これが専業トレーダー、つまり他に収入源がない状態でトレードに取り組んだらどうなるでしょう。
含み益はルール通りに伸ばさずすぐに利益確定をしたくなり、含み損が出たらルール通りに損切りをできずにあるときそのまま含み損が膨らみ続けて致命傷を負う。
他に収入減がないのだからメンタルがブレやすくなるのは当たり前なのです。
他に収入の柱となるものがあってこそFXはブレずにできるようになるのです!
1−2.いつだって相場は不確実
本サイトでは過去の値動きから学んで、相場の中での偏りを見出しそこに賭けることにより優位性を見出す取り組みをしています。
過去長いスパンにおいて優位性を発揮できた手法ならば、恐らくはその先もその優位性を発揮できるでしょう。
”恐らくは”
どれだけ勉強しても、どこまでいっても相場というのは必ず不確実なものです。
仮に10年間ずっと高いパフォーマンスを上げ続けた手法があるとしても、あるときからその手法では勝てない相場に変化するかもしれません。
こういうことは実際にあります。
10年間も成果を出し続けてきたのならそれはもう相場の真理を突いた手法、聖杯なのではないかと考えてしまう方も多いと思います。
しかしそんなことはあり得ません。
相場の流れは変わりゆくし、言ってしまえばある時世界的大事件が勃発して相場が大暴落する可能性だってあるわけです。
相場はどこまでいっても不確実なのです。
1−3.今勝っているトレーダー達も将来はわからない
現在進行形でFXで大きく勝っているトレーダーを見たとき、あなたはどう思うでしょうか?
きっとすごいと思うでしょう。
そうなりたいと憧れるでしょう。
その一方で過去にFXで大きく勝っていて、そしてその後大きく負けて退場していったトレーダー達もたくさんいます。
そのトレーダーたちが当時FXで勝っていた時はどう思われていたでしょうか?
同じです。
勝っている間は人々から羨望の眼差しを受け続け、そして消えていったのです。
と、ここまでネガティブな内容ばかりを書いていますが、それだからFXをすべきではないということではないのです。
あくまで損するリスクは絶対に0にはできないということを認識した上で、検証上期待値の高いやり方を副業としてするべきだということを言いたいのです。
2.FXでとるべきスタンス
FXを専業でやるべきではない理由は上述の通りです。
それではFXでとるべきスタンスについて説明します。
2−1.他に本業を持つ
FXにフルコミットすることはやめましょう。
FXを本業としても良いのですが、その場合他にも本業を持っている状態で取り組むべきです。
つまり副業ではなく複業ということですね。
もちろんあくまでサブ(副業)として取り組むほうが精神的に安定します。
あくまでサブとしてFXに取り組むということは、そこに賭ける金額も取引回数も少なくなるからです。
FXは副業としてやっているときに上手くいって専業に切り替え、その後失敗してしまうケースも少なくありません。
理由はもうわかりますね。
FXで勝てなかったら収入が0になるプレッシャーからメンタルがブレているのです。
もしFXで勝てなくても他に収入源があるからこそ、メンタルは安定し非合理的な行動をとらずに済むのです。
2−2.本業の収入も上げる努力をする
収入をFXだけで上げようとするのは避けるべきです。
FXでだけ収入を上げようとすると、やはりそこに賭ける金額も取引回数も増えるわけです。
そうするとまたメンタルがブレるというわけです。
”他の本業と同じく”FXも取り組むべきです。
収入を上げたいならFXの勉強とともに本業の収入を上げる努力もしましょう。
今の本業の収入が低いのなら、むしろFXより前に転職などで本業の収入を上げるほうが先決です。
ある程度の定期的収入があってこそ気持ちが安定するからです。
転職サイトなどで本業の収入を上げられないかを併せてチェックしましょう。
見るのはタダですし、可能性のあるところには取り組んでみましょう。
2−3.FXは期待値の高い取引をする
これに関しては本サイトで再三主張してることですが、FXは検証上期待値がプラスの取引をひたすら行うべきなのです。
相場は上がるか下がるかの二つしかなく、それを適当に賭けるなら確率は1/2です。
それに対して手数料(スプレッド)がかけられているのですから、適当な取引をするなら必ず期待値はマイナスなのです。
だから必ずFXは自分のやろうとしている手法が検証上トータルで勝てるのかを把握した上でやらねばなりません。
楽をしようとしてはいけません。
きちんと検証した上でFXを行えば、元手を加速度的に大きくしていくことも可能なのです。
3.まとめ
・専業トレーダーになるとメンタルが安定しなくなる。
・副業としてやるからこそFXには勝機がある。
・FXを取り組むのと同時に転職などで本業の収入を上げる努力もする。
FXを専業でやるべきではない理由がお分かりいただけましたでしょうか。
FXはプラスもマイナスもどちらもあり得るものであり、それだからこそ確実に合理的な行動をできなければいけません。
そのためにはやはりFX以外の収入の柱というのは必要です。
もしあなたが本業の収入が少なくてFXを始めたという場合、FXより先に転職などをして本業の収入を上げることのほうが大事だと言えるでしょう。
本業の収入を上げるということは、ある程度の収入が毎月決まって入ってくる = 心の安定 につながるからです。