人間誰しも、FXにおいて不利に働く性質を有しています。
この話は必ず理解してその性質を理性的に抑えていくことが必要です。
目次
1.プロスペクト理論とは
プロスペクト理論の示すところは、一言でいうと
人間は得よりも損を強く感じる
ということです。
一説によると、損得同じ量だとすると損のほうを3倍強く感じると言われています。
つまり人間の体感としては、3万円得た喜びと1万円失った痛みはだいたい同じ量に感じるわけです。
FXをするにあたり、これを理解することがとても重要になります。
2.プロスペクト理論を理解するメリット
プロスペクト理論を学ぶメリットは、本サイトで主張している通り
確率と期待値を信じて取引を続けられること
です。
言い換えると
決めたルールを守り続けられること
となります。
何らかの優位性のある手法を見つけたなら、その優位性のあるルールを必ず守る必要があります。
例えば、ここまで含み損がでたら損切りするというルールを決めたなら絶対にズラしてはいけないのです。
決められたルールの通りに取引をすることで初めて”優位性がある”手法になるわけですから。
3.プロスペクト理論を理解していないとどうなるか
プロスペクト理論について上で説明した通り
人間は得よりも損を強く感じる
ということでした。
これはつまりFXにおいてどういうことかというと、これを理解していない人は
損切りができなくなります(得は認めても損は認められない)
こうなると含み益は少しでもでたらすぐに決済をし、含み損がでた時には損切りができなくなります。
これは含み損を我慢して持ち続けていれば、いずれ価格が戻ってきて助かる場合も多いのです。
でもやってはいけないのです。
多くの場合助かっても、ある時に取り返しのつかない致命傷を負います。
含み損が膨らめば膨らむほど、さらに損切りできなくなります。
損が大きくなりすぎて今さら決済はできないと感じます。そして強制ロスカットを受けるはめになります。
4.プロスペクト理論に則った取引をするコツ
ここまででプロスペクト理論を理解していないといかに危険かの話をしました。
これがFXで多くの人が損をする理由です。
しかし逆に、プロスペクト理論に則った取引をする = 利益は決められたラインまで伸ばし、損失は決められたラインで止める ということをすれば勝てることになるのです。
この行動をするためのコツを示したいと思います。
4−1.取引したら決着がつくまでチャートを見ない
利益確定と損切りの幅を明確に決めたルールとすれば、指値注文や逆指値注文を使う手段があります。
これは、〇〇円の利益(損失)がでたら決済するようシステムに予め注文しておいて、あとはシステムに任せるということです。
値動きを見れば見るほどメンタルがぶれます。
利益がでているうちに決済したくなったり、決められたラインでの損切りを遅らせたりしたくなるのです。
これを行うとせっかくの優位性のある手法が優位性を失います。
コツは一度エントリーしたら、決着がつくまでチャートを見ないこととなります。
4−2.EA(エキスパートアドバイザー)を活用する
FX業者によっては、”MT4”というアプリで”EA”なるものを動かすことができます。
この”EA”とは自動売買のプログラムです。
自分で好きなロジックでエントリーや決済をするようにプログラミングできます。
この”EA”に任せておくと、人間は一切チャートを見ずにプログラムが自動でエントリーポイントを判断して取引してくれます。
さらに上述した指値注文や逆指値注文のように〇〇円の利益(損失)がでたら決済というばかりでなく、例えば短期の移動平均線が長期の移動平均線を突き抜けたら決済というようなもっと複雑な決済を自動で行わせることができます。
この”EA”で取引をできるFX業者は国内業者においては非常に少なく、逆に国外業者においては一般的です。
これを活用すれば、ほぼ手放しで資産運用をすることができます。
人間はチャートを見る必要がほぼなくなり、メンタルがぶれる機会もぐっと減るのです。
これについては以下の記事で詳しく言及しています。是非ご一読ください。
5.まとめ
・人間は得より損を強く感じるようにできている!
・これを理解し、優位性のある手法のルールを必ず守る必要があり守ったなら勝てるようになる!
・ルールを守るコツは、エントリーしたら決着がつくまでチャートを見ないこと!もしくはEAを活用してエントリーから決済まで全て自動で行わせること!
このプロスペクト理論の理解は非常に大事です。
適当にやるとFXは負けるように人間できているのです。
それを理解して優位性のある手法のルールを守れる人が勝つ!!
※以下のページでは、このサイトで検証した手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。