FXの取引は世界中で行われています。
一般的に、世界中のどこの市場が何時に開いているかによって時間で区切られます。
そしてその区切られた各時間帯において、それぞれ値動きに特徴があると言われています。
このページでは、その一般論とそれが事実であるかの検証をしてみましょう。
目次
1.FXにおける各時間帯の区切り
FXでは各時間帯を以下のように区切って表現されることが多いです。
また、サマータイム(夏時間)制度の導入により、時期によって市場の開く時間帯が1時間ずれます。
2.各時間帯の特徴
各時間帯の特徴を以下に端的に説明します。
2−1.オセアニア時間
●市場参加者が少なく、値動きが小さい。
●スプレッドが広がりがち
2−2.東京時間
●レンジ相場になりやすい。
●大きなトレンドは出にくい。
●ゴトー日といわれる5と0のつく日は、日本企業の海外への支払い日であることが多くドルがたくさん買われる傾向にあります。
●仲値が決まる9時55分まではドル円の値動きが活発になりやすい。
2−3.欧州時間
●一日の中で最も取引が活発になる。
●大きなトレンドが出やすい。
2−4.ニューヨーク時間
●欧州時間の次に値動きが活発になる。
●重要な指標発表が多いので大きく値段が動くときもある。
3.各時間帯の一般論の検証
各時間帯の一般的な特徴は上述の通りです。
それでは、実際の値動きデータを活用してこれらの一般論が本当に当てはまっているのか検証してみましょう。
以下のように2019年1月~2019年12月までのドル/円の1時間足をエクセルで用意し、集計しました。
3−1.各1時間足の上昇と下落の幅を計算する
以下のようにG列に上昇幅(始値から高値まで)、H列に下落幅(始値から安値まで)を計算しました。
次にこれを各時間ごとに集計し、平均をとってみます。
3−2.各1時間足ごとの値動きの平均を算出する
以下の表を見てください。
O列に各時間ごとの上昇幅(始値から高値まで)と下落幅(始値から安値まで)の平均を算出しました。
また、その右側に各時間帯の区切りごとの値動きを合計してみました。
こう見ると、やはり上述の一般論は当てはまっているように思います。
欧州時間が最も値動きが大きいと言えます。
トレンドに乗るなら欧州時間やニューヨーク時間!
4.まとめ
・各時間帯ごとの値動きの特徴は確かにある。
・トレンドに乗るなら欧州時間やニューヨーク時間に取引をすると乗りやすい。
今回の検証で、各時間帯ごとの一般的特徴は実際に当てはまることがわかった。
この特徴を利用して期待値の高い勝てる手法を作ることはできないか。
例えば何らかの順張り手法を欧州時間やニューヨーク時間にのみ行う、また逆に東京時間限定でレンジ相場を狙った逆張り手法を行う等だ。
引き続き検証していく。
※以下のページでは、このサイトで検証したたくさんの手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。