FXの順張り手法の一つブレイクアウト手法!
過去の高値や安値はサポートやレジスタンスラインとして意識されるが、もしそれを抜けたら相場が勢いづくと言われています。
今回はそんなブレイクアウトの検証です。
この記事の最後には、勝てる手法をまとめたページのリンクも貼ってあります。併せて是非ご参照ください。
目次
1.終値が過去の高値か安値をブレイクアウトしたらエントリー
今回はブレイクアウトの優位性を、シンプルなやり方で検証してみます。
具体的には以下の通りです。
以下の条件を全て満たしたら次の始値でショートエントリー! ※ロングエントリーの場合はこれの逆です。
①5本前~80本前のローソク足の高値と安値を算出。
②上記①で出した高値か安値を終値でブレイクアウトしたらエントリー。
この手法の勝率や期待値やいかに!
検証してみましょう!
2.検証条件
[基本情報]
通貨ペア:ドル/円
資金:100万円
取引ロット:0.5
時間足:1時間足・4時間足
スプレッド:5
期間:過去5年(2015/1/1~2019/12/31)
上記の条件にて検証します。
3.検証
それでは検証を開始します。
以下にそれぞれ示す画像の下の青線のグラフが資金の推移を表しています。
3−1.1時間足
全然微妙ですね。。
さすがにエントリーのロジックを単純にしすぎたかもしれません。
総取引数: | 1090回 |
純益: | -218,635円 |
売りポジション勝率: | 45.01% |
買いポジション勝率: | 44.91% |
一回あたりの期待値: | -200.58円 |
3−2.4時間足
気持ちマシになっただけで、収支はトントンです。
4時間足でも優位性なし。
総取引数: | 266回 |
純益: | -28,740円 |
売りポジション勝率: | 47.32% |
買いポジション勝率: | 48.05% |
一回あたりの期待値: | -108.05円 |
それでは、少しロジックを変えてみましょう。
終値で決済するのではなく、指値と逆指値を入れて検証してみます!
3−3.1時間足 利食い幅:0.500円 損切り幅:0.500円
これは多少良くなりました。
もう少しブラッシュアップする余地ありそう!
総取引数: | 544回 |
純益: | 191,690円 |
売りポジション勝率: | 51.14% |
買いポジション勝率: | 50.36% |
一回あたりの期待値: | 352.37円 |
3−4.4時間足 利食い幅:0.500円 損切り幅:0.500円
似たようなグラフになりましたが、若干1時間足の方が強いです。
総取引数: | 207回 |
純益: | 120,700円 |
売りポジション勝率: | 53.61% |
買いポジション勝率: | 49.09% |
一回あたりの期待値: | 583.09円 |
ここまでで少し優位性が見えてきました!
今度は利食いと損切りの幅を1:1ではなく、損小利大にしてみましょう!
3−5.1時間足 利食い幅:0.500円 損切り幅:0.200円
損小利大にすると逆に弱くなりました!
比率は1:1の方が強かったです!
総取引数: | 706回 |
純益: | -155,960円 |
売りポジション勝率: | 28.32% |
買いポジション勝率: | 27.78% |
一回あたりの期待値: | -220.91円 |
4.まとめ
ブラッシュアップすれば優位性のある手法になりそう!
今回はブレイクアウトについて簡単な検証でしたが、やや優位性が見えた気がします。
実際はブレイクアウトしたかと思いきや、直近の高値や安値がサポートラインやレジスタンスラインとして機能してしまい押し戻されてしまうことも多々あります。
何らかのロジックを追加して、勢いづくブレイクアウトを捉えることができればより優位性を見出せそうです。
引き続き検証を続けます。
※以下のページでは、このサイトで検証した手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。