日足で高値・安値の更新が重要?その検証を行う!
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今回はとある情報源に記載のデイトレード情報の妥当性を検証します。

それは非常にシンプルな考え方で、現在値が前日の日足の高値を更新したら買いで逆に安値を更新したら売りで入るというものです。

これだけで勝てるのであれば、初心者でも忙しい人でも簡単に取引できるものになります。

ということで検証をします!

お知らせ

この記事の最後には、勝てる手法をまとめたページのリンクも貼ってあります。併せて是非ご参照ください。

1.手法の説明

とある情報源にはこうありました。

「前日の日足の高値か安値が更新されれば、その日の方向性がわかる。高値更新したなら買いで入るべきだし、安値更新したなら売りで入るべきだ。」

なるほど、これだけでその日の方向性がわかるのだとすれば、日々その方向性に賭け続ければトータルで勝てるということになりますよね!

今回以下のエントリーと決済条件で検証します!

エントリー条件

前日の高値か安値を更新したら、その方向にエントリー!

決済条件

エントリーしたローソク足の終値で決済!

※以下の図の点線が更新したタイミングですが、多すぎるので一部にだけ引いてます。

シグナルがとても分かりやすく、これが本当なら有益な情報といえます。

大きく稼げないとしても、それなりの傾向が見いだせれば他の手法と併せることで強化できる可能性もありますよね!

2.検証条件

[基本情報]

通貨ペア:ドル/円

資金:100万円

取引ロット:0.5

時間足:複数で検証

スプレッド:5

期間:過去5年(2015/1/1~2019/12/31)

 

上記の条件にて検証します。

 

3.検証①

以下にそれぞれ示す画像のチャートの下のグラフが資金の推移を表しています。

前日の高値か安値を更新したらその方向にエントリーしまくりました。

検証結果はというと…全然ダメですね。

期待値マイナスなだけでなく、勝率も50%を切っている。

つまりただ前日の高値や安値を更新しただけでは、相場の方向性なんて見出せないということがわかりました。

総取引数: 1116回
純益: -783,100円
売りポジション勝率: 44.84%
買いポジション勝率: 47.83%
一回あたりの期待値: -701.70円

 

ただ、今回の情報源にはこうも書いてありました。

「上昇トレンド中の高値更新と下降トレンド中の安値更新のみに絞ってエントリーするのも良い。」

なるほど、勢いづいてる最中のみにエントリーするというわけですね。

上記手法にロジックを追加してこの検証も行いましょう!

 

4.検証②

上記エントリーに、RSIを加えてみました。

前日高値が更新された時にRSIが50より上なら買いで、安値が更新された時にRSIが50より下なら売りとしてみました。

中盤まで良い感じかと思いきや、それ以降右肩下がりになってしまいました。

総取引数: 929回
純益: -326,105円
売りポジション勝率: 45.85%
買いポジション勝率: 46.07%
一回あたりの期待値: -351.03円

 

まだ諦めません!

RSIが50より上か下かでは相場の勢いを判断する上では弱すぎたのかもしれません!

今度は買いの場合RSIが70以上、売りの場合RSIが30以下という縛りで検証してみます!

 

5.検証③

前日高値が更新された時にRSIが70以上なら買いで、安値が更新された時にRSIが30以下なら売りとしてみました。

いくぶんかマシになりましたね。

とはいっても5年でわずか75,660円の純益なので、手法として活用するにはまだ全然ダメです。

総取引数: 186回
純益: 75,660円
売りポジション勝率: 43.43%
買いポジション勝率: 44.83%
一回あたりの期待値: 406.77円

6.まとめ

前日高値や安値を更新のみでは相場の方向性はわからない!

 

今回は残念な結果となってしまいました。

やはりFXの情報は真に受けて実行すると失敗することが多いと改めて感じさせられます。

もっともらしく「前日高値や安値を更新したら、その日の方向性が決まる!」と言われると信じてしまう人も多いことでしょう。

やはり自分で検証して真偽のほどを確かめなければいけません。

さもなくばいつか大火傷してしまうのがFXです。


※以下のページでは、このサイトで検証した手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。

必見!