FXは上がるほうにも下がるほうにも賭けられます。
果たしてFXのチャートにおいて陽線と陰線の本数に偏りが出る期間はあるのか。
あるのであれば、その期間にひたすらその偏ったほうに賭け続ければ勝てるのではないか?
検証してみよう。
目次
1.陽線と陰線
まずは陽線と陰線について上の画像で簡単に説明します。
1−1.陽線
上の画像の赤い線を見てください。これが陽線であり、価格の上昇を表しています。
赤い線の太い部分の一番下から価格の推移が始まり、最後は赤い線の太い部分の一番上の価格で終えたことを示しています。
※太い部分から出てる細い線はヒゲといって、それぞれその期間の最高値、最安値を示しています。
※陽線と陰線の色は設定によって色々変えられますので、赤なら必ず陽線というわけではありません
1−2.陰線
上の画像の青い線を見てください。これが陰線であり、価格の下落を表しています。
青い線の太い部分の一番上から価格の推移が始まり、最後は青い線の太い部分の一番下の価格で終えたことを示しています。
※太い部分から出てる細い線はヒゲといって、それぞれその期間の最高値、最安値を示しています。
※陽線と陰線の色は設定によって色々変えられますので、青なら必ず陰線というわけではありません
2.トレンド相場での陽線と陰線の数を数えてみる
上の画像を見てください。
誰が見ても下降トレンドです。
ではこの期間って、陰線が陽線よりずっと多いのでしょうか?
(2018/9/25頃~2019/9/25頃の一年間の日足チャートです)
ここではチャート情報をエクセルにて計算してみます。
2−1.チャート情報をエクセルで用意
まずはエクセルでチャート情報を用意します。
※FX業者のアプリによってデータは落とせます。
2−2.チャート情報に陽線か陰線かの判定
F列に陽線か陰線かの判定をしました。
始値より終値が大きければ陽線、逆なら陰線です。
2−3.陽線と陰線の本数を数える
集計結果です。
陽線 = 133本 陰線 = 128本
あれ、本数にほとんど差がない??
3.トレンド相場においても陽線と陰線の本数に偏りはほとんど出ない
上述の結果は意外に思われたかもしれない。
筆者は他の期間や通貨ペアでも検証してみたが、結論は以下の通りである。
3−1.どの通貨ペアでも期間でも陽線と陰線の偏りはほぼない
気になる方は、好きな通貨ペアと期間で集計してみてください。
どれで検証しても、ほぼ陽線と陰線の数は1:1になります。
3−2.トレンド相場において偏りが出るのは本数ではなく長さ
トレンドが出ているのに、陽線と陰線の本数に偏りがない。
ではなぜチャートは上昇したり、下降したりしているのか?
もうわかりますね、本数ではなく長さに偏りが出ています。
今回の例でいうと、陰線の長さのほうが陽線の長さより長いものが多いので、下降トレンドを形成しているのです。
4.まとめ
①上昇相場でも下降相場でも常に陽線と陰線の出現本数は1:1!
②偏りが生じるのは本数ではなく長さ!
では、長さの偏りを利用した手法で勝てないか?
検証してみよう。
移動平均線の向きに沿って(トレンドに沿って)ひたすらエントリーしたらどうなるか