純国産のインジゲータである一目均衡表。
一目均衡表においても一般的に言われる手法がたくさんあります。
今回はローソク足が雲を抜けたらエントリーという手法の検証をします。
１．一目均衡表とは？
一目均衡表について簡潔に説明します。
字の如く、買いと売りのパワーの”均衡”が”一目”でわかるという意味でつけられたインジゲータです。
上昇や下降のトレンドの判断やトレンド転換の判断をつけるため等に使われるインジゲータです。
２．ローソク足が雲を抜けたらエントリー
以下の例を見てください。
ローソク足が雲を上抜けたらロングエントリー、逆に下抜けたら決済しショートに持ち直します。
雲はトレンドを支え、その雲を抜けたならトレンドが転換するというわけです。
これをひたすら繰り返します。
このサインの勝率や期待値はいかに！
検証してみましょう！
３．検証条件
[基本情報]
通貨ペア：ドル/円
資金：100万円
取引ロット：0.5
時間足：複数で検証
スプレッド：5
期間：過去5年（2014/1/1～2018/12/31）
[インジゲータ]
一目均衡表：転換線 9 基準線 26 先行スパン 52
※一目均衡表において一般的なパラメータです
上記の条件にて検証します。
４．検証
それでは検証を開始します。
以下にそれぞれ示す画像の下の青線のグラフが資金の推移を表しています。
４−１．15分足
勝率が明らかに低い。
雲を抜けたからトレンド転換だ！と簡単にはいかないようだ。
総取引数：3,192回 純益：－704,700円 売りポジション勝率：25.44％ 買いポジション勝率：24.19％ 一回あたりの期待値：－220.77円
４−２．1時間足
前回同様に時間足を伸ばしたら一気に勝てるようになった。
これをブラッシュアップするなり、他の条件と組み合わせたりするなりでもっと良いものができそうな感じがする。
総取引数：724回 純益：771,100円 売りポジション勝率：27.35％ 買いポジション勝率：28.45％ 一回あたりの期待値：1065.06円
４−３．4時間足
4時間足だとものすごく負ける。
滑り台のようなグラフになった…
総取引数：97回 純益：－813,150円 売りポジション勝率：20.41％ 買いポジション勝率：18.75％ 一回あたりの期待値：－8382.99円
５．追加検証
1時間足でこの手法の期間を10年間に伸ばして検証した結果。
期間を延ばしても勝てた。やはり資金の減少する期間について他のロジックの追加で抑制できるとなお良い。
総取引数：1,506回 純益：1,278,300円 売りポジション勝率：26.83％ 買いポジション勝率：26.43％ 一回あたりの期待値：848.80円
６．まとめ
・この手法には優位性はある。
・しかし、資金の推移は安定しない。
単純にローソク足が雲を抜けたらエントリー、逆向きに抜けたら決済という手法で勝てるという検証結果を得られた。
まだ資金の推移が不安定なので、他の何らかの条件を追加などすればもっと安定したものにできる余地はありそうだ。
引き続き検証を続ける。
※以下のページでは、このサイトで検証したたくさんの手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。
