移動平均線はサポートラインやレジスタンスラインとして使用されることが多々あります。
移動平均線はどのほどこのサポートラインやレジスタンスラインとして機能するのでしょうか?
またどのパラメータや時間足において一番機能するのでしょうか?
検証します!
この記事の最後には、勝てる手法をまとめたページのリンクも貼ってあります。併せて是非ご参照ください。
目次
1.移動平均線をサポート・レジスタンスラインとしてトレード!
今回は移動平均線をサポート・レジスタンスラインとして考えるときに、どの設定値が一番パフォーマンスが高いのか検証します。
具体的なエントリーと決済手順は以下の通りです。
ローソク足が下降して、安値が移動平均線にタッチしたら、次の始値でロングエントリー!
ローソク足が上昇して、高値が移動平均線にタッチしたら、次の始値でショートエントリー!
利食いも損切りもエントリー時のATRの2倍の数値!
移動平均線での反発を狙ってエントリー!
さらにATRを用いることによって、その時のボラリティに合わせた利食いと損切りを行うわけです!
2.移動平均線の設定値を複数検証
以下に移動平均線の各設定値での検証条件と結果を載せます。
2−1.検証条件
通貨ペア | ドル/円 |
資金 | 100万円 |
取引ロット | 0.5 |
スプレッド | 5 |
期間 | 過去5年(2014/1/1~2018/12/31) |
2−2.検証結果
移動平均線:5
時間足 | 取引数 | 純益 | 勝率 |
1分足 | 17231 | -959,342 | 34.01% |
5分足 | 16253 | -955,340 | 46.05% |
15分足 | 7203 | -398,202 | 48.30% |
1時間足 | 2017 | -28,314 | 50.22% |
4時間足 | 577 | -168,308 | 49.57% |
移動平均線:20
時間足 | 取引数 | 純益 | 勝率 |
1分足 | 19839 | -952,694 | 36.98% |
5分足 | 15486 | -868,599 | 46.10% |
15分足 | 5154 | -34,688 | 49.34% |
1時間足 | 1339 | -266,479 | 48.02% |
4時間足 | 345 | 24,704 | 48.41% |
移動平均線:75
時間足 | 取引数 | 純益 | 勝率 |
1分足 | 24612 | -955,535 | 40.38% |
5分足 | 9356 | -341,617 | 47.63% |
15分足 | 2923 | -275,742 | 47.59% |
1時間足 | 735 | -42,283 | 48.98% |
4時間足 | 205 | -77,891 | 46.34% |
移動平均線:200
時間足 | 取引数 | 純益 | 勝率 |
1分足 | 25785 | -954,930 | 41.87% |
5分足 | 5428 | -238,287 | 47.72% |
15分足 | 1719 | -165,531 | 47.12% |
1時間足 | 463 | -173,329 | 45.14% |
4時間足 | 117 | -128,264 | 39.32% |
移動平均線に触れるたびに反発を狙ってもほとんど勝てないようですね。
唯一移動平均線の期間20においては4時間足で少しだけ勝っています。
それではこれのロジックに少し手を加えてみましょう。
3.移動平均線の角度を考慮する
今度は上記の検証に移動平均線の角度の要素をプラスしてみよう。
つまりは移動平均線の向きでトレンドを判断した上で、押し目買いや戻り売りのような形で移動平均線での反発を狙うというわけです。
3-1.移動平均線が0.020以上上昇か下落している場合のみエントリー
ほんの少しだけ純益が増えました。
しかし微妙すぎますね(笑)
総取引数: | 213回 |
純益: | 48,441円 |
売りポジション勝率: | 50.94% |
買いポジション勝率: | 49.53% |
一回あたりの期待値: | 227.42円 |
それでは角度の縛りをもっときつくしてみましょう!
3-2.移動平均線が0.040以上上昇か下落している場合のみエントリー
角度の縛りを強めてみたが。。
特にパフォーマンス上がらないですね。。
総取引数: | 111回 |
純益: | 32,108円 |
売りポジション勝率: | 52.94% |
買いポジション勝率: | 48.33% |
一回あたりの期待値: | 289.26円 |
4.まとめ
単にローソク足が移動平均線に触れても反発しやすいわけではない。
移動平均線のパラメータや時間足を変えていけば、どれかは優位性があるかと思ったが想像以上にパフォーマンスは上がらなかった。
単純にローソク足が移動平均線に触れたら反発しやすいとは考えないほうが良さそうだ。
今回の手法よりも、以下で検証したように移動平均線の向きに沿ってひたすらエントリーするほうがパフォーマンスは良かった。
移動平均線の角度が急な場合のみエントリーした場合の勝率と期待値は?!
しかし他の何かのロジックと組み合わせることで優位性を見出せるかもしれない。
引き続き検証を続けます。
※以下のページでは、このサイトで検証した手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。