今回はボリンジャーバンドのエクスパンションを狙う手法の検証です!
具体的にはボリンジャーバンドでの反発とMACDのクロスを利用して、エクスパンションに乗るという手法です。
もし本当にエクスパンションに乗れたら、利益を大きく伸ばせることになります!検証してみましょう!
この記事の最後には、勝てる手法をまとめたページのリンクも貼ってあります。併せて是非ご参照ください。
1.ボリンジャーバンドの反発とMACDのクロスでエクスパンションを狙う!
ローソク足はボリンジャーバンドの中で上下に動くことが多いですが、ある時にその動きをやめ一方向に急激に動くことがあります。
これをエクスパンションと呼びます。
その急激な動きに乗れたら大きく利益をとれる、ということで今回の手法の検証になります。
概要としては、ボリンジャーバンドの2σでのローソク足の反発後、MACDのクロスも起きたらその方向にエントリーというものです。
具体的なエントリー条件と決済条件は以下の通りとします。
※以下はショートエントリーの例です。
①ボリンジャーバンドの上2σでローソク足が反発。
②その後MACDラインがシグナルラインを下抜けたらショートエントリー。
この二つの条件が揃ったら次の始値でショートエントリーします。
MACDラインがシグナルラインを上抜けたら決済。
この手法をひたすら繰り返した場合、勝てるのでしょうか?
本当にこのやり方でエクスパンションをとれるなら、効率良く資金を増やしていけるはずです!
検証しましょう!
2.検証条件
[基本情報]
通貨ペア:ドル/円
資金:100万円
取引ロット:0.5
時間足:複数で検証
スプレッド:5
期間:過去5年(2014/1/1~2018/12/31)
[インジゲータ]
ボリンジャーバンド 期間:20 偏差:2σ
MACD 短期指数移動平均線:12 長期指数移動平均線:26 シグナル:9
上記の条件にて検証します。
3.検証
それでは検証を開始します。
以下にそれぞれ示す画像のチャートの下のグラフが資金の推移を表しています。
3−1.15分足
全然ダメですね。
勝率が悪ければ期待値もマイナスです。
総取引数: | 1416回 |
純益: | -783,300円 |
売りポジション勝率: | 36.61% |
買いポジション勝率: | 33.61% |
一回あたりの期待値: | -553.18円 |
3−2.1時間足
勝てましたが、資金の推移のグラフが極端ですね。
前半は全然ダメなので、このままでは使用に耐えそうにありません。
総取引数: | 471回 |
純益: | 536,350円 |
売りポジション勝率: | 42.54% |
買いポジション勝率: | 32.51% |
一回あたりの期待値: | 1138.75円 |
3−3.4時間足
なんとなく資金の推移が1時間足の時と似てますね。
結果的には勝ってますが、やはりこのグラフの推移では使用に耐えないですね。
総取引数: | 92回 |
純益: | 149,050円 |
売りポジション勝率: | 38.30% |
買いポジション勝率: | 51.11% |
一回あたりの期待値: | 1620.11円 |
4.過去10年間で検証
一応、今回一番パフォーマンスの高かった1時間足で検証期間を10年間に延ばした結果。
資金が横ばいになる期間が延びただけで、パフォーマンスは上がらなかった。
総取引数: | 947回 |
純益: | 522,650円 |
売りポジション勝率: | 36.70% |
買いポジション勝率: | 34.83% |
一回あたりの期待値: | 551.90円 |
5.まとめ
・この手法に優位性はない
ボリンジャーバンドでの反発とMACDのクロスでエントリーすればエクスパンションに乗れるという今回の手法は、理屈としては上手くいきそうに感じます。
しかしエクスパンションをとろうとしても、だましにあって思うようにエクスパンションには乗れないのです。
今回検証した手法のように、それっぽい理屈と都合の良いチャートを並べて解説しているものが世の中大変多いです。
情報を鵜呑みにしてはいけません。
しかしだましを回避しながらエクスパンションをとれる手法があるなら是非見つけたいものです。
引き続き検証を続けます。
※以下のページでは、このサイトで検証した手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。