以前に安値の切り上げと高値の切り下げによる、押し目買いと戻り売りの検証をしました。
参考:高値の切り下げ、安値の切り上げで押し目買いと戻り売りを狙う!
筆者はこの検証中に思ったことがあります。
RSIで同じように検証してみたらどうなるでしょうか?
以下のようにRSIにおいても、上昇相場では安値が切り上がり下落相場では高値が切り下がります。
RSIの数値なので高値とか安値というのは変な気がしますが、今回はわかりやすくそう表現させてください(笑)
今回はそんな検証をします。
1.RSIの押し目と戻りを狙ったトレード
上の図の右側(RSIの数値が切り上がっている箇所)にフォーカスした図を以下に用意しました。
RSIの安値が切り上がったら、そこでエントリーをします。RSIにおける上昇の中の押し目を狙うということです。
決済については、前回の検証の時の条件をそのまま用いてみます。
概要をお伝えすると以下の通りです。
※以下はロングエントリーの場合でショートエントリーの場合はこの逆です。
① RSIの10本前~40本前の数値の中から最も低い数値を見つける。
② RSIのその後の上昇の中の戻し(下落)を見つける。
③ RSIの②の下落が①の数値より上で反発し再び上昇し始めたらロングエントリー!
損切り:直近の最安の終値(つまり反発した箇所)以下の値段で終値が確定時。
利食い:損切り幅の2倍分上昇した時。
※エントリー条件と異なり、決済条件は前回同様ローソク足で判断します。
このサインの勝率や期待値はいかに!
検証してみましょう!
2.検証条件
以下の条件にて検証します。
基 本 情 報 | |
通貨ペア | ドル/円 |
資金 | 100万円スタート |
取引ロット | 0.5 |
時間足 | 複数 |
スプレッド | 5 |
期間 | 過去5年(2014/1/1~2018/12/31) |
インジゲータ | |
RSI | パラメータ:14 |
上記の条件にて検証します。
3.検証
それでは検証を開始します。
以下にそれぞれ示す画像の下の青線のグラフが資金の推移を表しています。
3−1.15分足
うむ、全然勝てない。
総取引数: | 2,312回 |
純益: | -774,385円 |
売りポジション勝率: | 33.74% |
買いポジション勝率: | 34.70% |
一回あたりの期待値: | -334.94円 |
3−2.1時間足
おおお!意外といい感じじゃないですか?
勝てる時に大きく勝てています。
総取引数: | 605回 |
純益: | 813,040円 |
売りポジション勝率: | 35.19% |
買いポジション勝率: | 41.82% |
一回あたりの期待値: | 1343.87円 |
3−3.4時間足
4時間足だとややマイナス。
1時間足が今のところ一番いい。
総取引数: | 190回 |
純益: | -28,650円 |
売りポジション勝率: | 28.57% |
買いポジション勝率: | 39.62% |
一回あたりの期待値: | -150.79円 |
4.追加検証
1時間足でこの手法を過去10年間に伸ばして検証してみた結果です。
なんとまさかの途中で資金がショート!
やはり限定的な期間だけでは判断はできないか。
総取引数: | 622回 |
純益: | -804,405円 |
売りポジション勝率: | 34.81% |
買いポジション勝率: | 33.74% |
一回あたりの期待値: | -1293.26円 |
5.まとめ
・継続的な優位性はない!
RSIでの押し目と戻りを狙うのもありかと思ったが、ロジックを組んで機械的に売買してみたところ優位性は見出せなかった。
しかしながら、これは筆者が自分で今回の検証用に考えて組んだロジックであり、それをブラッシュアップすることで優位性を見いだせるかもしれない。
引き続き検証していく。
※以下のページでは、このサイトで検証したたくさんの手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。