どのオシレータ系インジゲータだと反発を狙いやすいのか検証します。
もしインジゲータでこの数値になった時に、反発するほうに賭けたら勝ちやすいという偏りがあるのだとしたらそれが優位性になるわけです。
検証してみましょう!
この記事の最後には、勝てる手法をまとめたページのリンクも貼ってあります。併せて是非ご参照ください。
目次
1.検証インジゲータ一覧
今回検証するインジゲータと検証内容は以下の通りです。
1-1.ボリンジャーバンド
●上2σのバンドにローソク足がタッチしたら下がるか。
●下2σのバンドにローソク足がタッチしたら上がるか。
1-2.RSI
●RSIが70以上になったら下がるか。
●RSIが30以下になったら上がるか。
1-3.一目均衡表
●上の雲にローソク足がタッチしたら下がるか。
●下の雲にローソク足がタッチしたら上がるか。
1-4.ストキャスティクス
●ストキャスティクスの%K線が%D線を80以上のエリアで下抜けたなら下がるか。
●ストキャスティクスの%K線が%D線を20以上のエリアで上抜けたなら上がるか。
2.決済タイミング
上記いずれのインジゲータも、エントリーしたらその時のローソク足の終値で決済とします。
つまりローソク足一本のみに賭けるということです。
3.検証条件
[基本情報]
通貨ペア:ドル/円
資金:100万円
取引ロット:0.5
時間足:複数
スプレッド:1 ※反発の確率をだすため、最小の1で検証します。
期間:過去5年(2015/1/1~2019/12/31)
[インジゲータ]
上述の通り。
パラメータはデフォルトで検証します。
上記の条件にて検証します。
4.検証
それでは検証を開始します。
以下に売買のタイミングのイメージがつくように画像をつけておきます。
小さいですが、赤色の矢印が売りの個所で青色が買いの個所です。
4−1.15分足 ボリンジャーバンド
少し偏りが見いだせますね。
もう少し工夫するともっと偏りが出るかもしれません。
総取引数: | 11355回 |
純益: | 385,270円 |
売りポジション勝率: | 53.92% |
買いポジション勝率: | 55.94% |
一回あたりの期待値: | 33.93円 |
4−2.1時間足 ボリンジャーバンド
1時間足だと弱くなりました。
これはだめですね。
総取引数: | 2773回 |
純益: | -504,380円 |
売りポジション勝率: | 49.60% |
買いポジション勝率: | 53.81% |
一回あたりの期待値: | -181.89円 |
4−3.15分足 RSI
これも偏りが少しはありますが、大きな優位性にはなりません。
総取引数: | 11406回 |
純益: | 351,955円 |
売りポジション勝率: | 52.64% |
買いポジション勝率: | 55.00% |
一回あたりの期待値: | 30.86円 |
4−4.1時間足 RSI
1時間足だと弱くなりました。
これはだめですね。
総取引数: | 3440回 |
純益: | 184,265円 |
売りポジション勝率: | 51.44% |
買いポジション勝率: | 53.71% |
一回あたりの期待値: | 53.57円 |
4−5.一目均衡表 15分足
微妙ですね。わずかに反発しやすい偏りがあるといえばあるようにもみえるが、この程度の偏りでは賭けるには心許ない。
総取引数: | 4658回 |
純益: | 183,735円 |
売りポジション勝率: | 50.48% |
買いポジション勝率: | 54.07% |
一回あたりの期待値: | 39.45円 |
4−6.一目均衡表 1時間足
これはもうほぼ50%ですね。偏りは見いだせないと考えて良いでしょう。
総取引数: | 1140回 |
純益: | -247,470円 |
売りポジション勝率: | 49.92% |
買いポジション勝率: | 50.82% |
一回あたりの期待値: | -217.08円 |
4−7.ストキャスティクス 15分足
今のところこれが一番反発の確率が高いですね。
総取引数: | 5226回 |
純益: | 67,325円 |
売りポジション勝率: | 54.97% |
買いポジション勝率: | 55.11% |
一回あたりの期待値: | 12.88円 |
4−8.ストキャスティクス 1時間足
15分足ほどの偏りは見出せませんでした。
総取引数: | 1352回 |
純益: | 392,085円 |
売りポジション勝率: | 52.24% |
買いポジション勝率: | 52.71% |
一回あたりの期待値: | 290.00円 |
5.まとめ
ストキャスティクスの%K線が%D線をクロスしたら、次の一本で反発する確率が高い!
今回はオシレータ系の複数のインジゲータで検証しました。
こう検証してみると、インジゲータ単体では思ったほど反発の確率は上がらないようです。
しかしストキャスティクスにおいては、単体でも55%程度の確率が見出せました。
これをブラッシュアップするとさらに確率を上げられるのではないでしょうか。
引き続き検証を続けます。
※以下のページでは、このサイトで検証した手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。