「パーフェクトオーダーって何だろう?」
「パーフェクトオーダーでどうやって勝つの?」
この記事はそんな疑問をもった読者に向けて書いています。
この記事を読めばパーフェクトオーダーが何なのか、パーフェクトオーダーで勝つ方法というのがわかるようになります。
この記事の最後には、勝てる手法をまとめたページのリンクも貼ってあります。併せて是非ご参照ください。
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目次
1.パーフェクトオーダーとは?
以下の図を見てください。
移動平均線が上から、短期(赤)・中期(青)・長期(オレンジ)の順番で並んでいる期間があります。
この状態をパーフェクトオーダーと呼びます。
移動平均線3本のパラメータは明確な決まりはなく、人によって様々です。
パーフェクトオーダーは、順張りするためのトレンド判断によく使われます。
これは上向きのパーフェクトオーダーの例で、下向きの場合はこれの逆になります。
1−1.パーフェクトオーダーのメリット
パーフェクトオーダーを使うメリットはずばり“強いトレンドをつかめる”ことにあります。
移動平均線の短期線・中期線・長期線の3本が順番に並んだ状態は、強いトレンドが発生するシグナルになります。
以下の図を見てください。
上向きのパーフェクトオーダーが完成したと同時に、買いでエントリーしています。
そしてエントリー後、移動平均線3本の並びが崩れたら決済しています。
この取引ではなんと6円以上の値幅をとることに成功しています。
これはかなり上手くいった場合の例ですが、強いトレンドをとれたわかりやすい例です。
1−2.パーフェクトオーダーのデメリット
パーフェクトオーダーのデメリットは“毎回強いトレンドをつかめるわけではない”ということです。
以下の図を見てください。
パーフェクトオーダーが完成したと同時に、その方向にエントリーをしていますがその後すぐに逆行して損切りとなってしまっています。
実はパーフェクトオーダーで強いトレンドをつかめるタイミングというのは決して多くはありません。
そのため大事なことは、期待値を信じて機械的に繰り返し実行することにあります。
多くの人は何度か負けが続くと、その手法を信じられなくなりルールから外れた行動を起こしてしまいます。
それでは勝てません。
パーフェクトオーダーの勝率と期待値を理解し、ひたすらルール通りに繰り返す必要があります。
2.パーフェクトオーダーのエントリーと決済の方法
以下にショートエントリーの場合の例で示します。
移動平均線が上から、長期(オレンジ)・中期(青)・短期(赤)の順番で並んでいます。
これでパーフェクトオーダーが完成したので、このタイミングでエントリーします。
そしてこの3本の並びが崩れたら決済をします。
移動平均線が上から短期線・中期線・長期線の順番に並んだらエントリー!
エントリー時の移動平均線3本の順番が崩れたら決済!
※ロングエントリーの場合はこれの逆です。
3.パーフェクトオーダーの検証
ここからは過去のチャートでパーフェクトオーダーの売買の検証結果を示します。
移動平均線のパラメータや時間足を変えながら、どの組み合わせが一番優位性があるのかの検証結果です。
3-1.検証条件
以下の条件にて検証しました。
基 本 情 報 | |
通貨ペア | ドル/円 |
資金 | 100万円スタート |
取引ロット | 0.5 |
時間足 | 複数 |
スプレッド | 5 |
期間 | 過去5年(2016/1/1~2020/12/31) |
インジゲータ | |
移動平均線 | パラメータ:複数 |
3-2.検証結果
以下に移動平均線のパラメータと時間足ごとの検証結果を示します。
移動平均線 短期線:5 中期線:20 長期線:75
時間足 | 純益 | 取引回数 | 勝率 | 期待値 |
5分足 | -772,740 | 4057 | 32.19% | -190.47 |
15分足 | -50,050 | 3790 | 32.96% | -13.21 |
1時間足 | 1,368,765 | 909 | 37.29% | 1,505.79 |
4時間足 | 657,450 | 228 | 39.04% | 2,883.55 |
日足 | 59,250 | 48 | 41.67% | 1,234.38 |
移動平均線 短期線:10 中期線:40 長期線:150
時間足 | 純益 | 取引回数 | 勝率 | 期待値 |
5分足 | -780,385 | 3675 | 32.87% | -212.35 |
15分足 | 215,935 | 1922 | 33.45% | 112.35 |
1時間足 | -205,085 | 479 | 35.07% | -428.15 |
4時間足 | -788,615 | 125 | 34.40% | -6,308.92 |
日足 | -486,290 | 27 | 25.93% | -18,010.74 |
移動平均線 短期線:20 中期線:80 長期線:300
時間足 | 純益 | 取引回数 | 勝率 | 期待値 |
5分足 | 114,605 | 2934 | 33.33% | 39.06 |
15分足 | 1,370,490 | 949 | 38.57% | 1,444.14 |
1時間足 | 533,100 | 240 | 36.67% | 2,221.25 |
4時間足 | 145,070 | 66 | 39.39% | 2,198.03 |
日足 | 386,515 | 9 | 55.56% | 42,946.11 |
移動平均線 短期線:40 中期線:160 長期線:600
時間足 | 純益 | 取引回数 | 勝率 | 期待値 |
5分足 | 269,790 | 1443 | 34.23% | 186.96 |
15分足 | -149,760 | 481 | 36.17% | -311.35 |
1時間足 | -785,360 | 114 | 31.58% | -6,889.12 |
4時間足 | -545,795 | 36 | 33.33% | -15,160.97 |
日足 | -773,840 | 4 | 0.00% | -193,460.00 |
4.追加検証
それではここまでで優位性の高かったものを、検証期間を10年間に延ばして検証してみましょう。
具体的には以下の2つです。
●短期線:5 中期線:20 長期線:75 1時間足
●短期線:20 中期線:80 長期線:300 15分足
それでは検証していきましょう!
4−1.短期線:5 中期線:20 長期線:75 1時間足
期間を延ばしても検証上勝てることがわかった。
機械的に繰り返すだけで勝てるのです。
総取引数: | 1845回 |
純益: | 1,754,255円 |
売りポジション勝率: | 33.83% |
買いポジション勝率: | 38.90% |
一回あたりの期待値: | 950.82円 |
4−2.短期線:20 中期線:80 長期線:300 15分足
こちらもだいたい同じような結果となった。
少しだけこちらの方が純益や期待値が高いが、この程度なら誤差の範囲でしょう。
総取引数: | 1905回 |
純益: | 1,844,890円 |
売りポジション勝率: | 35.04% |
買いポジション勝率: | 39.61% |
一回あたりの期待値: | 968.45円 |
5.パーフェクトオーダーの時間足と勝率
上記検証を見て以下の2つがわかります。
①時間足によって結果に大きな差が出る。
②勝率は35%~40%程度
選ぶ時間足によって結果に雲泥の差が出ます。
それは上で示した過去5年の検証結果を見てもらえれば一目瞭然です。
資金がショートしたものから、純益が1,300,000円もでたものまであります。
どの時間足でも優位性があるわけではないことに注意です!
また、この手法の勝率は35%~40%程度で決して高くありません。
パーフェクトオーダーで勝てるかは、その勝率を頭に入れながらルールを守って実行し続けられるかにかかっています!
ルールを守れない人はFXで勝つことはできません!
6.まとめ
優位性のあった移動平均線の設定値は以下の通りでした。
短期線:5 中期線:20 長期線:75 1時間足
短期線:20 中期線:80 長期線:300 15分足
FXの数ある手法の中でも、この移動平均線のパーフェクトオーダーを活用したものはなかなかの優位性を持っているものでした。
勝率自体は35%程度~40%程度と決して高いわけではないですが、勝つときにはポジションを大きく伸ばすためにトータルで勝てるというわけです。
これはまさに当サイトで提唱している確率と期待値の両方の面から考えて有効と判断できる手法と言えます。
一回一回の取引結果で一喜一憂するのではなく、期待値を信じて繰り返し実行することが大事です。
※以下のページでは、このサイトで検証した手法の内、勝てる手法をまとめています。是非ご参照ください。