以前にボリンジャーバンド2σの逆張り手法を検証した。
結果として勝率は高いが、負けるときに大きく負けるため資金が大きく減る期間もあり安易に手を出すと危険だとわかった。
参考:【FX手法の検証】ボリンジャーバンド2σで逆張りを繰り返した場合の勝率と期待値は?!
それでは逆張りする際に条件を追加するとどうだろうか。
インジゲータのRSIで買われすぎ、もしくは売られすぎと判断できた時のみバンド2σで逆張りエントリーしてみよう!
1.ボリンジャーバンド2σとRSIで逆張りエントリー!
以下の例を見てください。
ボリンジャーバンドの2σとRSIが表示されています。
今回のエントリー条件と決済条件は以下のようにします。
[エントリー条件]
ボリンジャーバンドの下2σにローソク足がタッチしていて、かつRSIが30以下であったらロングエントリー!
※ショートの場合はこの逆で、RSIは70以上の場合でエントリー!
[決済条件]
反対側の2σにタッチしたら決済!
このサインの勝率や期待値はいかに!
検証してみましょう!
2.検証条件
[基本情報]
通貨ペア:ドル/円
資金:100万円
取引ロット:0.5
時間足:複数で検証
スプレッド:5
期間:過去5年(2014/1/1~2018/12/31)
[インジゲータ]
ボリンジャーバンド:期間 20
RSI:期間 24(←一般的な数値の14より長めにしてます)
上記の条件にて検証します。
3.検証
それでは検証を開始します。
以下にそれぞれ示す画像のチャートの下のグラフが資金の推移を表しています。
3−1.15分足
資金は山あり谷ありで最後若干の負け。
全然安定しない。
総取引数:577回 純益:-26,950円 売りポジション勝率:58.66% 買いポジション勝率:63.61% 一回あたりの期待値:-46.71円
3−2.1時間足
気持ちマシになった気がする。
しかしやはり安定しない。これを続けるのではメンタルがもたなそうだ。
総取引数:160回 純益:276,200円 売りポジション勝率:57.32% 買いポジション勝率:64.10% 一回あたりの期待値:1726.25円
4時間足はやるまでもない気がするが、一応検証する。
3−3.4時間足
5年でたったの38回しか取引しない上に、純益も期待値もかなりのマイナス!これはダメだ!
総取引数:38回 純益:-493,600円 売りポジション勝率:40.00% 買いポジション勝率:61.11% 一回あたりの期待値:-12989.47円
4.所見
今回は前回のシンプルなバンド2σ逆張りよりパフォーマンスが落ちてしまった、なぜだろう。
買われすぎとか売られすぎの判断のために、RSIを追加したがこのRSIもまた曲者である。
一般的にはRSIが70以上で買われすぎ(ショートのチャンス!)、30以下で売られすぎ(ロングのチャンス!)と言われているが、これは逆なことも多い。
つまりは買われすぎも売られすぎも、そっちの方向に勢いがついている場合も多いというわけだ。
よってボリンジャーバンドでもRSIでも、一般的に言われている逆張りを行うとまずいことが多いので注意が必要だ。
しかし、一応追加検証もしてみる。
買われすぎや売られすぎの判断を、RSIが80以上と20以上と変えてみる。
そこまで数字が上がった(下がった)ならさすがに、買われすぎや売られすぎと判断できるか!?
5.追加検証
1時間足では取引回数がさらに減りそうなので、15分足で検証してみる。
結果、それでも取引回数が少なすぎた。そのため優位性の判断もおぼつかない。
この手法ではダメである
総取引数:48回 純益:-1,100円 売りポジション勝率:50.00% 買いポジション勝率:50.00% 一回あたりの期待値:-22.92円
6.まとめ
・この手法の優位性は低い!
今回の検証では残念な結果になりましたが、
ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせたスキャルピング手法で優位性のあるものを見つけました!
こちらの記事も是非ご参照ください!
FXをスキャルピングで勝つ!そのテクニカル指標の組み合わせは!?
※以下のページでは、このサイトで検証したたくさんの手法の内、勝てる手法をまとめています。
是非ご参照ください。